医王寺のこと

庚申尊像も安置

現在、奥津城の一部を割いて小桜幼稚園を経営しているが、山門脇に設けた石柱に「薬師如来東中尊像の安置霊場」と刻む。

庚申信仰とは、六十年または六十日ごとに巡ってくる庚申の夜、三戸の虫が睡眠中の体から抜け出て、帝釈天に罪科を報告するという。中国を起源とする道教の思想である。

総欅造り本堂は、最近の寺院建築では珍しく、注目の的である。本尊に薬師如来を安置、脇士に日光・月光菩薩と仁王尊を待らす。また右の控壇に大権修理菩薩、左に達磨大師と玄奘法師求法之像を奉る。

玄奘法師（三蔵法師）は、中国は唐代の高僧である。西暦六二九年、西域に旅して唯識を学び、同時に多くの経典を翻訳した。その旅行記「大唐西域記」は世界的にも有名。これをもとに脚色したのが、孫悟空の登場する「西遊記」である。

座禅会

禅会は、参加者が集まり、座禅を組むことで心を落ち着け、精神統一を行うための会です。

日本では寺院や禅堂で行われることが多く、初心者から経験者まで、気軽に参加できるようになっています。座禅会の主な目的は、心のリラックスや集中力の向上、日常のストレスから解放されることです。

〜座禅会の特徴〜

1. 呼吸法と姿勢の指導
   姿勢や呼吸法などの基本から指導があり、初心者でも安心して始められます。
2. 精神集中とリラクゼーション
   心を無にし、雑念を取り除くことを目指します。これにより、日常のストレス解消や精神のリフレッシュが図れます。
3. 経験者の指導
   専門の僧侶や指導者がサポートしてくれるため、座禅を深めることができます。

〜座禅会の流れ〜

1. 準備運動：軽いストレッチで体をほぐし、座禅に向けて整えます。
2. 姿勢を整える：背筋を伸ばし、あごを引き、安定した姿勢を作ります。
3. 呼吸に集中：深い呼吸で精神を落ち着かせ、雑念を払い、無心の状態を目指します。
4. 座禅の時間：通常20～40分ほどの座禅を数回行い、心を静めます。
5. 体験シェアや質疑応答：最後に体験を共有したり、指導者に質問したりすることで理解を深めます。

座禅会は、自己の内面と向き合い、心を整える貴重な時間です。医王寺では定期的に座禅会を開催しております。